ブルームーンの意味と由来を徹底解説!2〜3年に1度の特別な満月を見上げてみよう!
「ブルームーン」と呼ばれる特別な満月を知っていますか?
その響きから、夜空に青く光り輝く神秘的な月の姿を想像しますよね!
しかしながら、誤解されがちな点ではあるのですが※「ブルームーン」の満月は実際に青く見えるわけではありません。
・・・じゃあブルームーンって一体何なの!?どうしてブルームーンと呼ばれているの!?
ムーンちゃん
なんて、ツッコミ入れたくなっちゃいますよね。
今回の記事では、そんな疑問でモヤモヤしているあなたのために2〜3年に1度の貴重な満月、ブルームーンとは一体何なのか?今後はいつ見られるのか!?といったポイントを分かりやすく丁寧に解説していきます!!
※大規模な火山噴火や森林火災の後、大気中の塵や粒子の影響で長期的に月が青く見える現象もある様ですが、一般的に世の中で浸透している「ブルームーン」とは異なります。
ブルームーンの定義とは!?
実は「ブルームーン」と呼ばれる満月には2種類の定義が存在します。
- アメリカ北東部メイン州の農暦で定められた、1つの季節に4回起きる満月の3番目。
- 1ヶ月の内に2回起きる満月の2番目。
現在、一般的に使われている定義は後者の「1ヶ月の内に2回起きる満月の2番目」の方です。
ひと月に起きる2回目の満月、ブルームーン
まずは、現在世の中で広く使われている「ブルームーン」の定義からご説明していきましょう。
新月や満月が繰り返されるサイクルは、約29.5日です。一方、ご存知の通り1ヶ月の長さは30〜31日ですよね。(※2月を除く)
この月の満ち欠けサイクルと太陽暦(グレゴリオ暦)で定められた1ヶ月のサイクルの数日間の差によって、1ヶ月の内に満月が2回起きる時が2〜3年に1度訪れるのです。
月の初めに満月が訪れる時は、月末にも2度目の満月が訪れることになります。
この2度目の満月が、今現在「ブルームーン」と呼ばれているのですね。
そんな理由から、2月には絶対にブルームーンは起きないことになります。
メイン州の伝統的な農暦に定められたブルームーン
それでは、もう一つのブルームーンの定義についてご説明していきましょう。ちなみに、「ブルームーン」は元々はこちらの定義から派生したものなのです。
アメリカ北東部メイン州で出版された農業用の暦「※ファーマーズ・アルマナック(Farmers Almanac)」では、季節を「春分・夏至・秋分・冬至」の節目で4つに区切っていました。ちなみに、「春分の日は必ず3月21日」と固定していたので、現在の暦とは異なります。
※現在メイン州で発刊されている暦「ファーマーズ・アルマナック」とは関係がありません。
1年を4つのシーズンで分けていたということですね。
通常は、1シーズンに起きる満月は3回です。
しかしながら、1年に13回満月が起きる年では1シーズンに4回満月が起きるタイミングが訪れるのです。
当時メイン州で出版された農暦「ファーマーズ・アルマナック」では、その1シーズンに4回満月が起きる内の3番目の満月を「ブルームーン」と定義したのです。
この時点では、こちらの「ブルームーン」の満月について知っている人はとても限られていた事でしょう。
ブルームーンに2種類の定義がある理由
なぜ「ブルームーン」には2種類の定義が存在するのか!?こんなに「ブルームーン」が広く知れ渡るようになった理由は何なのか!?
それは、ある1人のジャーナリストによって生み出された「間違い」によるものなのです。
1946年3月、ジェームス・ヒュー・プルットは天文雑誌スカイ&テレスコープ(Sky&Telescope)に「ワンス・イン・ア・ブルームーン(Once in a Blue Moon)」というタイトルの記事を寄稿しました。
その記事で書かれた解説が、現在広く知られるようになった「1ヶ月の内に起きる2度目の満月がブルームーン」というものだったのです。
彼が意図してブルームーンの定義をアレンジしたのか、あるいは単なる誤解だったのかは分かりません。
しかしながら、その記事によって現在では「ブルームーン」の定義が2種類存在することになってしまったのですね。
※参照記事「What is a Blue Moon, and When Will It Appear Next?」
何で青くないのに“ブルームーン”なの?
ここまで来て、ふと思うでしょう。
そもそも、青くないのに何で「ブルームーン」になったの!?
ムーンちゃん
「ブルームーン」の語源を研究してきたニューファンランド州メモリアル大学の民話学者、フィリップ・ヒスコック氏によると、その理由にはいくつかの説がある様です。
ちなみに、前項の「雑誌の記事によって誤解が生じ、ブルームーンの定義が2種類になった」という事実は、記事が寄稿されてからおよそ半世紀後、このフィリップ氏の研究によって判明したのです。
- その3番目の満月がチェコ語で「ブルー」と呼ばれていたから。
- フランス語で「ダブルムーン(Double moon)」を「la deux lune」と呼び、その音が「ブルームーン」に似ていたから。
- 農暦ファーマーズアルマナックが様々な色でそれぞれの月を印刷した際に、3番目の月が青くなってしまったから。
- 元々「ブルームーン」という言葉が「時々」という意味で使われており、その意味を元に名付けられたから。
青くないのにブルームーン。その語源は謎のまま。
何だかどの説も有り得る気がしてしまいますね。
これから訪れるブルームーン
それでは最後に、これから起きるブルームーン満月の日程を確認しておきましょう!!
※「1ヶ月に起きる2度目の満月」の方のスケジュールです。
- 2020年10月31日
- 2023年8月31日
- 2026年5月31日
- 2029年1月30日
- 2031年10月30日
- 2034年7月31日
- 2037年1月31日
- 2037年3月31日
およそ2〜3年ごとに起きるブルームーンですが、2037年には1年に2回も起きるのですね。
また、時差の関係でブルームーンの満月が海外の暦とはズレる事があるのでご注意を!
まとめ
愛する人への想いを歌ったこの曲には、このような歌詞があります。
And then there suddenly appeared before me
The only one my arms will hold
I heard somebody whisper please adore me
And when I looked to the moon it turned to gold僕の前に突然現れた
この手で抱きしめるたった一つのもの
愛してほしいという誰かのささやきが聞こえた
見上げた月は、金色に姿を変えた
ただ祈りを捧げて思いを寄せるだけだった、幻のような相手(=ブルームーン)が、自分の目の前に現れ結ばれたことで、日常的に寄り添ってくれる金色の月に変化した。
そんな意味がこの歌詞には含まれているような気がします。
2〜3年に1度訪れる、特別な満月ブルームーン。その月を見上げながら、ぜひ「まだ出会っていない運命の人」や「これから訪れてほしい幸福な時間」について願ってみてくださいね!きっとその想いは、やがて金色に輝きあなたの現実を照らしてくれるようになるはずですよ!
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