月によりそい、月と暮らす−月の満ち欠け&占星術で現実に変化を−

月の神さまへごあいさつ。鹿児島県桜島の月読神社へ【全国の月読神社一覧も!】

 







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星とカードの翻訳家。九星気学アドバイザー。情報の行き来していない大昔に、世界各地で自然発生してきた風習を見ると楽しくて楽しくて震える。2007〜2009年、母の介護をしながらインドと日本を行ったり来たり。2012年からインド在住。2017年帰国。インド人にインド人みたいだと言われるインド顔!前世は鹿。担げるゲンはとりあえず担いでみよう主義。
月と星の道しるべAstroCompass」にて、西洋占星術全般、九星気学、カードリーディングの鑑定受付中!
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みなさまお久しぶりです!YASUYOです。

ずいぶんと寒くなって来ましたね〜。この時期は空気が澄んでいるので、お月さまもとてもきれいに輝いてみえますね。いちばん好きな季節です。

さて、先日、鹿児島へ行って来ました。次に鹿児島へ行くときは、ぜひ行きたいと思っていた神社があります。それは、桜島にある「月讀神社(つきよみじんじゃ)」です。

とても小さな神社ですが、すてきなところでした…。今回は全国にある月読神社とともにご紹介しますね!

日本の活火山は気象庁によると111!(ここで数秘術好きの方は反応しそうになりますよね…)
日本は活火山の多さでは世界で五本指に入ります。


気象庁ホームページより引用

桜島は、今も絶えず噴火し続ける活火山です。九州には、他にも阿蘇山や霧島山、雲仙などの活火山があります。

某ホテルのコンシェルジュをしている友人が言っていたのですが、外国人観光客には活火山が珍しいらしく、観光に行きたい人が多いのだそうですよ。

確かに言われてみれば、常に煙がもくもくと出る活火山が身近にあるというのは珍しいですよね。太古から続く火山のパワーが人を惹きつけるのかもしれません。

 

鹿児島県桜島にある「月讀神社(つきよみじんじゃ)」へ

それでは鹿児島県鹿児島市、桜島にある月讀神社をさっそくご紹介します。

桜島への移動は断然フェリーが便利

鹿児島市内から桜島への移動はフェリーが手軽で便利です。薩摩半島と大隅半島に囲まれる錦江湾(鹿児島湾)をフェリーで渡るというルートがもっとも一般的なルートです。フェリーですからもちろん車も移動可能。所要時間は15分ほど。1日に何便も往復しています。

桜島フェリー

ちなみにフェリー内にあるうどん屋さんは、地元っ子に人気です。

フェリーからは、もくもくと煙のあがる桜島を真正面に見ることができます。迫力があります!

桜島は島とついていますが、現在は大隅半島側で陸続きになっています。大正時代の大噴火により流れた溶岩で陸とつながったんですね。島の形も変わるほどの大噴火だったようです。

大隅半島にアクセスのよい場所からは、車で行くのが便利かもしれませんね。

月讀神社以外にも桜島を観光したいなら、レンタカーを借りて車ごとフェリーに乗りましょう。料金は船を下りてから料金所で払います。大人2人と中型の乗用車1台で1600円程度でした(ちなみに大人ひとりの料金は160円)。

 

月讀神社は桜島フェリー乗り場から歩いてすぐ!

桜島側のフェリー乗り場に着いたら、月読神社はほぼ目の前!歩いて行ける距離にあります。

平日でしたが、私がお参りしている間も、お参りに来られている方が数人いらっしゃって、小さな神社ですが愛されている神社なのだなぁと感じました。

月讀神社は溶岩の上に。火山を信仰しともに暮らす。

神社への階段の入り口に案内板がありました。現在の月讀神社は、もともと別の場所にあり、先ほどお話しした大正時代の大噴火で、集落とともに埋め尽くされてしまったそうです。

そして流れ出した溶岩の上に現在の月讀神社があるとのこと。案内板を見ると、島の形が変わっていることがわかりますよね。海をも埋め、陸になるほどの溶岩があふれ出すなんてどれほどの大噴火だったのでしょうか。今では考えられませんね。

 

階段を上っていくと奥の方に鳥居が見えます。

 

そして社殿へ。この社殿は山が背後になるように立てられています。お参りをすると山へお参りをするのと同じ。噴火する山を神聖なものとして島の人々の信仰を集めていたことがよくわかりますね。

 

境内には、高浜虚子が桜島で読んだという歌を刻んだ歌碑や展望台があり、展望台からは鹿児島市内が一望できます。

 

桜島 月讀神社の由来

桜島の月讀神社の御祭神と由緒をみてみましょう。

●御祭神

  • 月読命(ツキヨミノミコト)
  • 邇邇芸命(ニニギノミコト)
  • 彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)
  • 鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)
  • 豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)
  • 木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)

●由緒

創建年代は不詳であるが、和銅年間とも伝えられる。はじめ宮坂に鎮座していたが、寛永二年五月十八代島津家久公の命で社殿を浜辺に遷し、天明年間の洪水の被害により寛政十年元の地に遷したという。
安永八年九月岳上に三体の月が現れ、翌二十九日の夜明け頃から噴火がおこり、被害が甚大であったので、その後毎年日を決めて御祭神の嫌い事を住民が行わないように努め、神楽を奏して神慮を慰めていた。天保十四年二十七代島津斉興公の家臣吉田氏により正一位の神階を得、災難は止まったと伝えられる。明治六年県社に列せられ、島津家からの寄進は多大であったが、大正三年桜島の大噴火により御神宝の類は溶岩に埋没した。昭和十五年八月現在の社殿に遷座された。
平成十二年社殿は改築され手水舎の改修、境内地の整地、稲荷神社の改築が行われた。

鹿児島県神社庁より

由緒を読むと、三体の月が現れた後、噴火したとありますから、月の神さまが噴火を教えてくれたのか、月の神さまが噴火を起こしたと思われていたのでしょうか。

そもそも月読命(ツキヨミノミコト)とはどんな神さまなのでしょう?

 

月読命(ツキヨミノミコト)について

月読命は、イザナギの子であり、天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の兄神。月の神さまであり、夜を統治している神だというのが一般的な見解のようです。

月読命はイザナギの右目から、天照大神は左目、素戔嗚尊は鼻から生まれたと言い伝えられ、この三神は、三貴神と呼ばれています。(目から生まれるなんて…目玉のおやじのよう…と思ったら、目玉のおやじは鬼太郎の目ではないんですね!)

日本書紀には、月読命と天照大神について兄弟げんかをして昼と夜になったとあります。

天照大神から保食神(うけもち)と対面するよう命令を受けた月夜見尊が降って保食神のもとに赴く。そこで保食神は饗応として口から飯を出したので、月夜見尊は「けがらわしい」と怒り、保食神を剣で刺し殺してしまう。保食神の死体からは牛馬や蚕、稲などが生れ、これが穀物の起源となった。天照大神は月夜見尊の凶行を知って「汝悪しき神なり」と怒り、それ以来、日と月とは一日一夜隔て離れて住むようになったという。これは「日月分離」の神話、ひいては昼と夜の起源である。

wikipediaツクヨミより引用

神さまのけんかで食べものが生まれ、昼と夜ができたとなれば、そのけんかに感謝しなければなりませんね。昼と夜があるおかげで植物も育ち、生物も生きているのですから…。

 

全国にある月読神社一覧

月読命を祀った神社は、天照大神や素戔嗚尊を祀った神社ほど多くはありませんが全国各地にあります。わかる限りの月読神社を掲載しますね(もし、他にもご存知の方がいたら教えてください!追加していきます!)。

関東地方

  • 月讀神社 茨城県つくば市樋の沢208
  • 月読神社 埼玉県さいたま市岩槻区大字慈恩寺759番
  • 月讀神社 茨城県潮来市辻196番
  • 月讀神社 茨城県常陸大宮市松之章207
  • 月読神社 茨城県稲敷市犬塚
  • 月読神社 群馬県富岡市一ノ宮
  • 月讀社 埼玉県さいたま市桜区神田799
  • 月読神社 千葉県長生郡長南町市野々1085
  • 月読神社 千葉県山武郡九十九里町作田
  • 月読神社 神奈川県川崎市麻生区上麻生7丁目38−4

中部地方

  • 月読神社 愛知県清須市中河原字一字154番
  • 月讀宮(伊勢神宮 内宮の別宮)三重県伊勢市中村町742-1
  • 月夜見宮(伊勢神宮 外宮の別宮)伊勢市宮後1-3-19
  • 月読神社(松尾大社摂社)京都市西京区松室山添町15番地

中国地方

  • 月読神社 山口県山口市仁保上郷

九州地方

  • 月読神社 大分県宇佐市浜高家
  • 月読神社 大分県宇佐市高砂新田
  • 月読神社 大分県豊後高田市美和
  • 月読神社 大分県大分市月形
  • 月読神社 福岡県朝倉市須川
  • 月読神社 福岡県久留米市田主丸町田主丸
  • 月読神社 福岡県筑後市山ノ井1110 833 0031
  • 月読神社 福岡県筑後市水田
  • 月讀神社 長崎県壱岐市芦辺町国分東触464 ※日本の神道発祥の地
  • 月讀神社 鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722−8
  • 月読神社 鹿児島県鹿屋市串良町有里 3134

 

まとめ

いかがでしたか?月読命をお祭りしている神社は、全国でも80数社ほどらしいです。頑張れば全部回れるかな?

私が次に行きたいのは長崎県壱岐市の月讀神社。ここから京都の月読神社に勧請され、月読信仰が広がって行ったと言われているそうです。地元長崎とはいえ、離島なので壱岐市は未開の地。ぜひ機会があれば訪れてみたいと思ってます。

みなさんも、お近くの月読神社をたずねてみてくださいね。新月の願いごとがお月さまに届きやすくなりかもしれませんよ!

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