月によりそい、月と暮らす−月の満ち欠け&占星術で現実に変化を−

月の和名を覚えて夜空の月を愉しもう!

 







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月をテーマに西洋占星術を取り入れた暮らしのヒントやナチュラルに暮らすための知識をお届け☆ Life with the Moonは、インドの小さな村への教育支援プロジェクト企画・運営のボランティア活動で出会ったほしの恭世水星亜弥子の星読みユニット「月と暮らす」で運営しています。
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月の和名で、知っているのはいくつありますか?

例えば十五夜。
「十五夜 お月さま 見てはねる〜♪」というのは、日本人ならば誰もが歌ったことのある、わらべうた「うさぎ」の歌詞です。

中秋の名月を楽しむ風習から、十五夜が満月であることを知ってる人も多いですよね。
実は、日本には、十五夜以外にもとても素敵な呼び方があります。

今回は、月によりそった暮らしをより愉しむために、月の和名をご紹介します。

朔(さく):月齢0

朔(さく)とは、新月のことで、朔日と書いてついたちと読みます。

月が新しくなる=月が立つ(この場合の「立つ」は出現するなどの意)ということから、月の初めである1日をついたちと呼ぶようになりました。

旧暦である太陰太陽暦は、月の満ち欠けにより暦が決められていたので、1日は必ず新月の日でした。

繊月(せんげつ):月齢1

新月の翌日、つまり二日月です。繊維のように細い月なので繊月とも言います。

日没から1時間ほどで東の空に現れて来ます。

眉月(まゆづき):月齢2

三日月のことです。新月から3日目、月がこれから輝きを増してゆく日の月です。
女性の細い眉を思わせることから、眉月とも呼ばれます。

中国や日本には、女性たちが三日月に手を合わせる風習がありました。
昔から、月が女性に愛され、女性たちのよりどころになっていたことが伺えます。

弓張月(ゆみはりづき):月齢7.5前後

新月から8日たった頃の月のことを言います。上弦の月です。
半分に満ちた月が弓を引いた時の形と似ていることから、弓張月と呼ばれます。

輝きをさらに増している半月の姿を見ると、これから満ちる月のことを思ってわくわくしますね。

十三夜月(じゅうさんやづき):月齢12

新月から13日目の月。

昔は、いわゆる中秋の名月(旧暦8月15日)の後、旧暦の9月13日には「後の月見(のちのつきみ)」というもうひとつの月見が行われていました。

江戸では、十五夜と十三夜の月は、同じ場所で両方見た方が良いという風習があり、片方の月だけを見ることを「片月見(かたつきみ)」と呼んで良くないこととして避けられていたそうです。

中秋の名月を芋名月と呼び、その後の十三夜の月を栗名月と言います。なんだかおいしそうですね。

待宵月/小望月(まちよいづき/こもちづき):月齢13

新月から14日目の月。

次の日の十五夜を待つ夜という意味で待宵月、そして望月である満月の一歩手前ということで、小望月とも呼ばれます。
世界各地に、花を摘んだりするのは満月の前夜が良いという口伝があるようです。

十五夜/望月(じゅうごや/もちづき):月齢14

先に紹介した「うさぎ」の歌詞のように、十五夜は満月のことですが、満月は十五夜とは限らず、旧暦の15日か16日が満月になります。

中秋の名月は、芋名月と呼ばれ、旧暦の8月15日となります。
現在の暦では、2018年は9月24日が中秋の名月です。

十六夜月/既望(いざよいづき/きぼう):月齢15

新月から16日目の月。

「いざよい」とは、「ためらう」の意。月が十五夜の時よりもためらいがちに出てくるため、十六夜月と呼ばれます。
望(満月)を既に過ぎている月という意味で、既望とも。

立待月(たちまちづき):月齢16

新月から17日目の月。

日が暮れてきた頃、立って待っていたらそのうちに月が出て来ることから、立待月と呼ばれます。

居待月(いまちづき):月齢17

新月から18日目の月。

だんだん月の出が遅くなって来て、立って待つのではなく、座って待つ月という意味。
どうやって月を待つかが呼び名になっていて、月が暮らしの一部であったことがわかります。

寝待月/臥待月(ねまちづき/ふしまちづき):月齢18

新月から19日目の月。

月を立って待ち、座って待ち、とうとう寝て待つほど月の出が遅くなった様子がわかりますね。
寝待月から二十二夜までの間は、多くの女性たちが月の出を待って月を拝み、信仰の対象としたそうです。

更待月(ふけまちづき):月齢19

新月から20日目の月。

寝待月よりも遅く、夜が更けてから出てくるため、更待月と呼ばれています。月の出はだいたい午後10時頃。

二十三夜/弓張月(にじゅうさんや/ゆみはりづき):月齢22

新月から23日目の月。

下弦の月で、上弦の月と同様に、弓張月とも呼ばれています。

室町時代から江戸時代には、人々が集まり、月を待った風習「月待行事」が普及していました。
人々が特定の月齢に集まり、飲食を共にしてお経などを唱え、月を拝んだ行事です。
その月待で特に人気だったのが二十三夜の月待で、その集まりを記念して建てられた月待塔と呼ばれる石碑は、今も各地に残っています。

二十六夜/眉月(にじゅうろくや/まゆづき):月齢25

新月から26日目の月。

新月に近づいていきますので、月はまた三日月のように細い弓の形をしています。

この二十六夜の月は、日付が変わってから月が出て来たため、飲食をしながら夜遅くまで月が出るのを待っていたそうです。
二十六夜の月待は、特に江戸っ子達に人気だったそう。
飲んだり食べたりしながら月の出を待つなんて、月はひとつのエンターテイメントとしても楽しまれていたんでしょうね。

晦日月/晦(みそかづき/つごもり):月齢29

いよいよ新月から30日目です。三十日月とも書いてみそかづきと読みます。

新月の手前で月が見えないことから、月篭もり(つきごもり=つごもり)と呼ばれます。

旧暦では30日をみそかと呼んでいましたが、新暦になったときにひと月が30日と31日になり、それぞれの月の最後の日を「みそか」と呼ぶようになりました。
12月31日は、1年の最後の締めくくりの日という意味で「大」がつき、「大晦日」となりました。

いかがでしたか?
これからは月を見上げた時に、粋に和名で月に呼びかけてみてはいかがでしょうか?

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