エビ、犬、塔。タロットカードの“月”に描かれた象徴の意味は?【タロット検証】
あらゆる占いのなかでもっともポピュラーな占術のひとつがタロットカード。自分で占ったり、あるいは誰かに占ってもらったことのある人も多いのではないでしょうか?
今回はベーシックなウェイト板タロットの中の「月」のカードに描かれた象徴の意味について解き明かして行きたいと思います。
なんで月のカードにエビが描かれてるの?犬や塔の意味は?
こちらがウェイト板タロットの「月」のカード。
空に浮かぶ大きな月の下に、向かい合わせの犬と狼、そして2つの塔。下の方に水の中から今にも陸に上がりそうなエビ(ロブスター)がいますよね。
ウェイト板タロットをつくったアーサー・エドワード・ウェイトによる解説書「タロット図解」には、月のカードは「隠れた敵・幻想・欺瞞・失敗」を意味するとされています。
ネガティブな意味で解釈されがちな月のカードですが、月を見上げる犬たちの構図や昼になると姿を隠す月の性質から「秘められた可能性」や「あこがれ」と解釈することもできますよ。
一対の塔、対になる犬と狼の構図は、地上における生命の二元性を表しています。
その真中に大きく描かれた月は孤立した存在に見えますが、下部に描かれたロブスターによって新たな対の関係が生まれ、調和に向かっている状況が感じ取れます。
月のカードは占星術の蟹座と対応していますし、蟹座の支配星は月ですから、「ロブスター=蟹」というとらえかたもできますね。
月から舞い落ちるしずくは地上(現実世界)への影響を表していますよ。
ちなみに、ウェイト板タロットの基となったマルセイユ版タロットにおける「月」のカードはこちら。
こちらに描かれた動物は狼ではなく2匹とも犬。そして月が水の色と同じダークブルーで彩色されているため、より「二元性」が強調されているといえます。
マルセイユ版タロットではロブスターは完全に水の中に沈んでいますが、ウェイト板タロットのロブスターは陸に上がりかけていることから、ウェイト版の方は隠されていた真実や感情が表に現れ始めているように感じられます。
まとめ
タロットカードは読み手によって解釈が異なってもいい、とされています。読み手の解釈に合わせて現れるカードが変わってくれるから、と言われています。つまり月のカードをポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるかは読み手次第。本に書かれている解釈にとらわれず、自由にタロットカードを楽しめるといいですね。
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