アーユルヴェーダ的 月との暮らし
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、
この世に存在する全ての物は五大元素(風、空(くう)、火、水、地)でできていて、
人間の身体はもちろんのこと、あらゆる物が天体の影響を受けて生きていると考えます。
アーユルヴェーダには、
「大宇宙(天体)がそうであるように、小宇宙(人体)もそうである」
ということわざがあり、
Loka purusha samya(ローカ プルーシャ サンミャ)という教えがあります。
Loka=宇宙、purusha=人間、 samya=同じ
つまり、「人間と宇宙は同じ」という意味です。
宇宙の中で生きていることを意識する
月は、地球にもっとも近い天体です。
みなさんご存知の通り、潮の満ち引きに影響していますし、
ウミガメの産卵も満月の時がもっとも多いと言われています。
ほ乳類の出産も、満月の日前後に多いという研究結果も発表されています。
私たちは、月が地球上の生き物に影響していることを何らかの形で知っています。
潮の満ち引きに引力が関係していることや、
まことしやかに語り継がれる言い伝えのようなものまで、
世界中に月にまつわる話はたくさんあります。
それほど月が私たちにとって身近なものだった証です。
「宇宙のエネルギーを感じる」と聞くと、なんだか怪しい感じがしますよね。
スピリチュアルな意味にとらえられてしまいがちですが、
実際に私たちは太陽の光を浴び、月を眺め、空の下、つまり、宇宙の中で生きています。
宇宙の中に存在していることを忘れずに暮らしていくことは、
心身共にバランスの取れた人生には必要費可決なのだと思います。
アーユルヴェーダと月
全ての物が五大元素でできていると考えるアーユルヴェーダでは、
時間や季節も五大元素で成り立っていると考えます。
1日は、太陽の時間と月の時間に分けられます。
季節も、晩冬、春、夏を太陽の季節、梅雨、秋、冬を月の季節と考え、
それぞれの天体の影響を受けやすいと考えます。
(季節については、北インドの季節を基本にしています…)
太陽は火のエネルギーを持っていますので、太陽の時間は活動的に、
月は水のエネルギーを持っていますので、月の時間はリラックスして過ごすのがいいとされています。
月光浴でリラックス
もし、太陽の時間に行動しすぎて興奮状態にあったり、
なにもかもを否定的に考えてしまってなんだかイライラしてしまう…。
そういうときは、月光浴がおすすめです。
月の水のエネルギーが、高ぶった感情を沈めてくれることでしょう。
月を眺めながら、リラックスした時を過ごしてみてください。
ゆっくりと月夜の散歩をするのもいいですね。
忙しい毎日であっても、ほんの少しだけでもいいから、月の満ち欠けを意識してみてください。
きっと何かが変わると思いますよ。
私たちは宇宙の中で生きている
その事実を受け入れて、心身のバランスを取りながら生きていく…。
昔の人たちは、自然とやっていたことなのかもしれません。
その考え方が、忙しい現代の私たちにもきっと役立つことと思います。
参考:「インドの生命科学アーユルヴェーダ」上馬場和夫 西川眞知子 著
「思いが変われば運命が変わる」石川泉 著
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